名古屋大学 大学院生命農学研究科
耕地情報利用研究室
イネ遺伝解析材料・育種素材の開発・農業形質に関与するQTLの探索
名古屋大学で単離・同定された収量性遺伝子やその他の有用遺伝子(有用対立遺伝子)を、世界で利用されているエリート系統やストレス耐性系統などへ交雑により導入する中間母本作出を「WISHプロジェクト」として進めています。得られた系統は、国内での実証試験のためだけでなく、海外で育種素材として活用されつつあります。また、様々な遺伝材料を作出し、次世代DNA シーケンサーにより遺伝子型決定をおこなうことで、イネ耐冷性や乾燥ストレス耐性、登熟特性等に関与するQTLの探索を共同研究により進めています。
論文ほか
博士論文
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Reyes VP (2021) Application of next-generation sequencing technology for genetic analysis and pre-breeding of rice(イネの遺伝解析および育種素材開発における次世代シーケンシング技術の利用)
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Phung DH (2019) Genetic analysis of the traits related to translocation and biomass production in rice (イネにおける転流およびバイオマス生産に関する形質の遺伝解析)
学会発表
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Reyes VP, Angeles-Shim RB, Lapis RS, Shim JH, Sunohara H, Jena KK, Ashikari M, Doi K (2020) Improvement of Asian rice cultivars through marker-assisted introgression of yield QTLs Grain Number 1a (Gn1a) and Wealthy Farmer’s Panicle (WFP). 47th Philippine Society for Biochemistry and Molecular Biology Annual Convention
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Reyes VP, Shim RB, Sunohara H, Kitony JK, Nishiuchi S, Jena KK, Ashikari M, Doi K (2021) Development and evaluation of Gn1a and WFP introgression lines in NERICA genetic background. 日本育種学会第139回講演会
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國枝真依, 春原英彦, 田崎三香子, 西内俊策, 土井一行 (2018) 台中65号とausイネの交雑後代で見出された分離ゆがみの遺伝解析. 日本育種学会第134回講演会
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V.P. Reyes, R.B. Angeles-Shim, R.S. Lapis, J.H. Shim, 春原英彦, K.K. Jena, 芦苅基行,土井一行 (2018) イネ品種NERICA4におけるGn1aおよびWFP遺伝子の一穂粒数増加アレル導入の効果. 日本育種学会中部地区談話会
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Than Kutay Soe, 國枝真依, 春原英彦, 田崎三香子, 鈴木竜, 西内俊策,土井一行 (2018) イネF2弱勢分離集団における水耕栽培を用いた根長のQTL解析. 日本育種学会中部地区談話会